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レパード(F30)編PART2
(最先端は愉快だ・・・)
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復活!ブルーバードへ


最先端は愉快だ

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F30のカタログは後期になってもシンプルそのものだ
フロントグリルの造詣がシンプルになり洗練さが向上

華々しくデヴュしたF30レパードだが、タイミングが悪いというか、トヨタからソアラが登場してからは、販売台数が激減してしまった。
それは、やはりL型エンジンのクルマにソアラと同じ金額が出せるか? と言った印象が出来あがってしまったからだ…
しかも、1.8の安物グレードがある事が、高級車らしからぬ・・といった覚めた評価があった事も見逃してはならないだろう・・。

その声に呼応するかが如く、マイナーチェンジが敢行された。

後期型になり、前期途中から追加されたL20ETモデルが前面に押し出される様になった。
これは、兎にも角にもエンジンに魅力が無い・・といった評判への精一杯の日産の回答であったが…


マイナーチェンジでは、フロントグリルを始めとしたエクステリアのリファインがなされた。

引き続きワインレッドもラインナップされた。この赤も似合ってる。 後期からは前期の赤/グレーのツートンの変わりにブルー/シルバーのツートンがラインナップされた。

ヒカリモノが高級!? そりゃ間違いだ!

大きなトピックとしては「光通信ステアリング」、「ボイス・ワーニング」の採用が上げられよう。
そうそう、ターボの登場によって、L28E車が廃止された事も話題となった。

エクステリアでは、大きな変更が無かったが、インテリアでは上級グレードに、デジタル・メーターが標準装備されてしまった。

時代の流れとは言え、デザインにまとまりが無く、インパネに色気が無くなってしまった。

しかも、高級とは光りモノだっ!と言わんばかりにメッキパーツが至る所に施され、前期型の持つ、落着いた良い雰囲気が台無しになってしまった……。


前期型には無かった「レッド」がラインナップ!意外に似合ってる!
止めてくれ!という声も虚しく1.8L車が残った。4速から5速MTに進化はしたが…

色々とあの手この手を使ってレパードは浮上を試みたが、残念ながら宿敵ソアラを迎撃するまでには至らなかった。

後期のカタログでF30はこう訴えていた。

かつてなかった、この熱い存在は、豪華さばかりを売り物とした、並のスペシャリティとは一線を画す。
あくまでも、走る喜びとロマンを語りあうために、生を受けた。

しかし、このコピーはまるでレパードのあせりそのものの様な気がしてならないのだ。

その頃の日産にはレパードに相応しいエンジンが無かった・・事がこのクルマの生命線を絶ってしまったのだ。

おまけにキャッチコピーも、「最先端は愉快だ。」なる陳腐なモノになってしまった事は、残念でしかたない。


ミシュランXVSの非対称パターンが良く分かるアングルだ

しかし、足回りに関しては日産は妥協していなかった。
上位グレードには、ミシュランXVSが標準。このタイヤは、当時60扁平さえ許されていなかった時代、70扁平の中では、なかなかの性能を誇っていた。
その特徴はパターンが非対称である事。ミシュランは、もうこの時代にタイヤにかかる応力が外側と内側で異なることを解析していたのだ! 恐るべしミシュラン!

しかし、サイズは「195-70HR/14」と幅も径も、今からみれば大衆車並であった…。



で・出たぁ!日産お得意の銀座デザイン!しかも今度は赤と白のツートンだ!

意思は孤高で、デザインも秀作であったが、肝心のエンジンが旧態依然としていた為にイマイチ存在感に乏しかったF30レパード。

もし、同じ時期にソアラがリリースされていなかったら…
ここでも時代のIFを感じられずにはいられない。

さらに末期になると、とうとうVG30ETを搭載した、グランドエディションなるグレードがリリースされたが時既に遅し…

さらに、追い討ちをかけたのが、ボディ剛性の低さであった。

なんと言っても、後期最高グレードの2.0ZGX・スーパーエディションでさえ、1300kgしかなかったのだ。

軽量であればいいのでは?と思われる方もいらっしゃるだろうが、剛性が確保され、不必要な部分が軽量化されて車体重量も軽い‥というのであれば問題ないのだが……。

実際には当時のボディ設計では、充分にボディの捩れや曲げの解析ができていなくて、透明なプラスティックの縮小模型を作り、そのプラスティック模型に実際に力を加えて、模型の曲がり具合を目視で確認して、余計に曲がりが確認されれば、その部分に補強材を接着剤で貼り付けて、もう一度曲げて確認…という地道な作業を繰り返してボディの構造を決めていたのだ。

しかし残念ながら、縮尺が違う事、プラスティックと金属という材料の差等々より、なかなか実際の結果に繋がらなかったというのが事実なのだ。

F30が、その車体のヴォリュームに対して軽量なのは、当時の技術では単純に解析が不十分で、剛性が低かった事が、実は重量が少なかった主な要因であった事を告白せねばならないだろう…

このF30レパードは、ベースが当時、飛ぶ鳥も落とす勢いと言われた910のシャーシをベースとした事。

当時上級車の持ち合わせが無かったチェリー店向けに、ESA規格角型4灯のレパードTR-Xが同時にリリースされた事、そしてこのF30レパードの設計主管が、かの櫻井眞一郎であった事を最後に追記したいと思う。

 
     
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